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とりあえず作ってから怒られよう

【注意】中国から「よう!俺は中国のレジストラだ!お前の持っているブランド”TmBox”のasiaドメイン(.twとか)を使いたいって企業があるけど、先にお前が金払うなら売ってやるぜ?」みたいなメールが来た

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 中国から危ないメールが来たので注意喚起も含めて書いておこうかと思います。調べた感じでは日本語の情報も無かったですしこれ事前知識がないと引っかかりそうですね。僕もわりと危なかったです 笑

 

多分この記事にたどり着くのは同じメールを受信した人だと思うので焦らずに落ち着いて記事を読んでください(*´ω`*)

 

送られてきたメール

Dear Sir/Madam

About the "tmbox". We are the department of Asian Domain Registration Service in China. Here I have something to confirm with you. We formally received an application on December 2th, 2015 that a company claimed "CerirTag Company" were applying to register "tmbox" as their Net Brand and some "tmbox" Asian countries top-level domain names through our firm.

Now we are handling this registration, and after our initial checking, we found the name were similar to your company's, so we need to check with you whether your company has authorized that company to register these names. Since now the cyber-squatting events and domain name abuse are very serious, in order to avoid such incidents cause unnecessary loss of benefits to your company. So we need to check with you whether your company has authorized that company to register these names. If you authorized this, we would finish the registration at once. If you did not authorize, please let us know within 7 workdays, so that we could handle this issue better. After the deadline we will unconditionally finish the registration for "CerirTag Company" Looking forward to your prompt reply.

(It's very urgent, so please transfer this email to your CEO or appropriate person. Thanks a lot.)

Best Regards,

Matt Fung

Senior Adviser Manager

超適当訳ですが大体こんな感じ……

 

TmBoxについて。私たちは中国にあるドメインレジストラの登録部門です。確認したいことがあります。 私達は、12月2日に私達の会社を通して「tmbox」というドメインをasia一帯で(.jp .tw .cnとか?)登録したいという要望を「CerirTag社」から受け取りました。

登録依頼を受けて私達でチェックをしていたところ「TmBox」という名称があなたの会社で使われているものだと気づきました。従って私たちは「TmBox」ドメインの登録に入る前にあなたの会社が「TmBox」ドメインを登録する権利を「CerirTag社」に与えたかどうか確認しています。

今の時代ドメイン名が被ったり変な会社に同じドメイン名を取られて悪用されるのは非常に重大な問題ですしあなたの会社に不利益を与える可能性があります。従って私達はあなたにこうやって確認を行っています。あなたの会社は「TmBox」を「CerirTag社」に利用する許可を与えましたか?

もし「許可を与えた」ということであれば何も問題はないので登録してしまいますが、もしあなたが許可していないということであれば7営業日以内に返信をお願いします。

返信を頂ければ私達はこの問題を解決しますが、締め切りまでに返信をもらえなかった場合は「CerrierTag社」のドメイン登録を完了させてしまいます。

(これは急を要する連絡ですので、あなたの会社の最高経営責任者(CEO)や担当など適切な人にこのメールを転送してください )

 

つまり「お前のブランド名を使いたいって企業がいる。勝手に使われるとお前のブランドイメージがめっちゃ低下するかも!急いで返信くれ!返信なかったら許可してるもんだとして扱うからな!!」ということなんですが、こんなメールが急に送られてきたらびっくりしちゃいますよね。ちなみにこれに返信すると次は「差し止めるにはお金がかかる!1ドメインにつき●万円な!!3つで●●万円な!!」と返信がくるようです。(参考:Hey! Got an Email from China Domain Name Registration Center, Asian Domain Registration Service In China, The Department Of Registration Service In China etc.? | EUROPEAN DOMAIN CENTRE™

実際の例では請求されたのは1,475ユーロ≒20 万円くらい。もし本当だとしたら相当リーズナブルですね。

 

これ普通に返信しちゃいそうになったけど返信しちゃだめです

はい。はっきりいいますがこれ詐欺……とまでは言いませんがわりと悪質なドメイン商法です。一つ数百円で取れるドメインを危機感を煽って数万円で売りつけるダメなやつです。あなたのブランド(今回の場合TmBox)でドメインを取得したがっている企業なんて勿論ありません。

 

……とは言っても本当かどうか心配になってしまう人はいると思うのでこれに返信しない方が良い理由をいくつか説明してみます。

 

ポイント1 日付が改ざんされている

このメール届いたのが本日(12/8)なのですがメールの送信日が「12/2」と表示されています。あまりITに詳しくない方は知らないかもしれませんが「実はメールの送信日時は自己申告」です。つまり送信者が「100年前に送った」と言い張ればこちらに届くメールには「100年前に送られたメールです」と表示されます。

 

この場合彼らは「7営業日以内に返してね」というメールを「6日前に送った」ことにして受け取ったユーザーが「あと1日しかない!!!」と焦るのを狙っています。文末のCEOに転送してね、とかそういうアレも事態を大きく見せようと言う魂胆があっての発言ですね。まともな企業がそんな事をするわけないのでそこでまずわかりますね。

 

2.ICANN公認レジストラに名前が無い

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検索に引っかかるように文字起こししておきます。

  • NNT Service LTD
  • Mail: Matt Fung <mf@ncon.net.cn>
  • Tel: 0086-5538366231
  • Fax: 0086-5538366231
  • Webs: http://www.nnt-net.org
  • Address: No.8-8018, Peace Building, Tinghu District, Wuhu City, China.

これが添付されていた画像ですがICANN公認レジストラのリストにこのような企業は存在しません。勿論非公認レジストラの可能性もありますが(日本でもムームードメインとかは非公認レジストラです)送ってきたメールの内容からして考え難いでしょう。

 

https://www.internic.net/origin.html

※ちなみにこんな感じで表示されます。

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3.ドメインが取得されていない

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例えば今回のドメイン「TmBox」ですが「.asia」「.hk」「.kr」「.in」も全て取得可能な状態です。(ついでに.jpも空いてました)

 

ドメインというのは基本的に「早い者勝ち」です。先にとった人が何よりも優先されるので後からどうこう言っても取られたドメインを差し押さえるのはかなり難しいです。

例えば商標権を侵害している(&全く同業というレベル)ですら使用停止の判決が降りるかは微妙なところのようです。流石に「sony.jp」とかそのレベルの大企業になると勝手にドメインとっても取り消しの裁判を起こされてしまうようですがあなたの企業がそのレベルじゃないならこれは関係のない話でしょう。

 

ということで、もし本当にそのブランド名を使いたいなら先に差し押さえてから交渉をしなければ途中で他の企業や個人に取られてしまう可能性があるわけです。そして取られてしまったらよっぽどのことがない限り取り返せませんし先抑えする費用(一個数百円から数千円程度)をケチって時間もお金もかかる裁判をやるなんて現実的じゃありません。上のメールでは「アジアのドメイン」と言っていますが「インドも香港も韓国も日本も含まないアジア」ってどこなんでしょうか……

 

もしとられるのが怖いならいい機会ですしこれらのドメインを取得してしまうのもいいかもしれませんね。あなたが取ってしまえばもう相手はどうしようもありません。

 

4.中国から来た

何より大きいのがこれ

すごく申し訳ないです。イメージですが中国の会社がワザワザ「お前の会社のブランド名侵害するかもしれないけど大丈夫?」なんてまともな事を聞いてくると思えませんでした。いや、まともな企業もあるだろうと思いますけどね。

 

まとめ

グローバル化が進んでいるということもあって巧妙な手口が増えてきましたね。みなさんもだまされないように注意して行きましょう。